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ミックス/マスタリング解説2(ギター編)

今回はギター編です。参考音源はこちら

 さて、解説シリーズ初めてギターの記事になります。ギターは元音が命!!ですね。ミックスではあくまで他の楽器とのかぶりを取っていく感じなので音そのものを大きく変えることはしません。ていうかリアンプとかしないとできません。なので元音によって全然処理が違うので参考になるかどうかはわからないですが...

 今回は歪んだエレキギターの処理ですね。こういったギターの処理のポイントは2つ

1. 1.8kHz~3kHzのピーク取りをすべし!!

2. いらない低音はスパッと切るべし!!

 歪んだエレキギターの1.8kHz~3kHzのピークは結構強烈です。ここをうまいこと取っておかないと耳に痛い音になってしまい、曲を台無しにしかねないのでいつも注意してます。とりあえずQを狭めたEQでその辺りをブーストしてキンキンコンコンしたところを思い切って6dbくらいカットしてます。勢いつけていきまっしょい。

 マスタリング依頼をうけててもここのピークがかなり出てる曲があったりするのでカットしたりするんですが、どうしても他の音のいいところまで削ってしまうことになるので2mix作る時点で頑張って処理してもらえるととても助かります。

 迫力あるギターの音を作るために低音を残しすぎると、モコモコとキックやベースとかぶって逆に存在感のないギターになってしまいます。ギター単体で聞いたときに少し物足りないくらいでちょうどいい感じになります。迫力を出すためにはコンプの方が大事かなと思っています。

 それでは解説いきたいと思います。ギタートラックは8本くらいあって全部処理は違いますが、全部紹介するのは正直しんどいのでバッキング一本とソロの解説をします

waves F6(ダイナミックEQ)

【代替案】

 REQなどのEQもしくはC4などのマルチバンドコンプ

 今回は元音が太かったのでコンプは使っていません。音が細い場合はまずアタック最速リリース最速のコンプをさして潰してから他の処理を始めます。使用したのはwavesのF6というプラグイン。ダイナミックEQといってEQとコンプの複合機みたいなもんです。詳しい解説はまた別の所で

 ハイパスで120Hzまで切り、キックやベースと被る250Hz~500Hzをカット。存在感を増すために800Hzブースト。コンコンいってる1.8kHz付近をカット。抜ける歪み感を出したかったので5kHzをブースト。という感じです。2kHzのピークに関しては全ギタートラックでカットする必要があったので後でバスにまとめてカットしています。

 あとは空間系ですがボーカルと同じディレイとプレートリバーブをかけています。基本的にギターにはプレートリバーブですね明るい音になりますし埋もれにくいですし。

waves F6→VSC-2

【代替案】

REQ→Rcomp

ギターソロはバッキングギターとかぶらないように処理しないといけないのでバッキングでカットしているところをブースト、ブーストしているところをカットしています。多少キックやベースとかぶりますがギターソロの迫力優先です。また、音量差が大きいとあまりかっこよくないのでアタック早めのコンプで潰しています。

 空間系はディレイ、プレートリバーブに加えてダブラーを入れています。やっぱステレオ感というか広がりがあるとよりかっこよく聞こえるので。

FG-Red→Pro-Q2

【代替案】

Rcomp→REQ

最後にギタートラックを全てまとめたバスの処理です。アタックを強調して前に出すためにアタック遅めのコンプをかけ、MSEQで2kHzのピーク取りと横の広がりを出しています

 といった感じでした!!バッキングギターの処理はなんというかもう、感覚ですwかっこよければなんでもいいんですよ!カッティングとかになるとコンプの設定にめっちゃ神経使いますね~

 次回はドラム編いきたいと思います!

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