ミックス初心者は何から練習していけばいいの?
今回の記事は初心者はミックスの何から練習していけばいいの!という話になります。
そもそも初心者とはどれくらいの人を指すかですが一応この記事では僕自身の経験と知識量を振り返り照らし合わせてミックス歴0-2年くらいをイメージしております。
僕もミックス歴6年目になりましてアマチュア中級者くらいにはなってきたかなと思います。僕もそうですがニコニコ動画やYouTubeなどネットを中心に活動している人は独学でやってきた人がほとんどだと思います。一から教えてくれる人がいない以上自分で情報を手に入れてくる必要がありますがそもそも何から始めたらいいのかわからないですよね。なのでこの記事では僕が初心者の時にこうやってたら良かったな〜と今になって思う事をまとめていきます。
①とにかく参考できるものをマネる!!
何事においても上手くなるにはまずマネから!!「学ぶ」ことは「マネぶ」ことですからね。教本やネットで色々探してその方法をまずは使ってみましょう。僕のオススメは「音圧アップのためのDTMミキシング入門講座!」です。結構色々教本読んできましたがこれは一線を画すくらいいい本です。あとは僕のミックス解説記事ですかね(宣伝)
色々情報を探していくと必ずぶち当たる論争なのですが「この楽器は○Hzを○db変えるといいよ派」vs「素材によって音は違うんだから決められない。感覚を大切に派」があります。
僕はこの2つは競合するものではなくて、この教えを大切にする時期がそもそも違うと考えています。
初心者向けの教本を読むと「ボーカルのEQは500Hzを-2dbして」とか「スネアはアタックタイムを30msにして」というように数字で書いてあることが多いです。実際初心者はこの道を一回通るべきだと僕は思ってます(僕の昔の記事でも書いてますし)。
何故なら本当にどこから始めていいかわからないからまず「スタート地点を知る」ことが必要だからです。この楽器にはこの辺りの周波数の音が含まれていることが多く、こう処理すると良い結果になる事が多いという「傾向」を掴んでいくことが上達の鍵です。なのでまずは教本に書いてある数字に設定した上でちょっと前後させてみて下さい。そのまま使うのは成長には繋がらないですよ。あくまで教本を「スタート地点」にした上で自分で考えながら設定をいじってみましょう。そうすると大きくハズレることなく変化がわかってコツを掴みやすくなります。
とはいえ実際僕は現在○Hzを○db変化させようとか考えながらミックスはしません。ノリと感覚でやっていきます。素材によって音は全然違いますし処理の仕方も変わりますからね。でもこの今ノリと感覚でできるのは基礎があってこそです。なのでまずは上に書いたような方法で練習をして、そこから段々感覚に切り替えていくのが吉かなと思います。ここが出来るようになるかが初心者〜中級者へ境目ですね。
②アナライザーとにらめっこしよう!!
これまたアナライザーを使うべき派と使わないべき派が出てくる問題なのですが言いたい事は上と同じなので省略します。
ミックスはパズルみたいなものです。端的に言えばここが足りないから増やす。ここが多すぎるから減らす。の2択を繰り返していくだけですからね。EQでもコンプでもリバーブでもこの2択です。つまりパズルの足りてない部分と多すぎる部分さえわかればOKなわけです。
アナライザーは周波数が見れるので穴埋めのように足し算引き算していきましょう。
③フェーダーで音量調節にこだわろう!
EQやらコンプやらの話をしてきましたがミックスで1番大切なのはフェーダーでの音量調節です。何故ならEQもコンプも結局いじっているのは「音量」だからです。「迫力でないな〜低音足そう」「抜けないな〜高音足そう」ではなくまずフェーダーで音量を上げてみて下さい。高確率で改善します。最初の音量調節がしっかりしていれば何をすれば良いか頭に入った状態でスタート出来るのでごちゃごちゃいじってよくわからなくなることが減りますね。
④初心者の壁を越えよう!
これは技術ではなく精神的な話なのですが、僕は何かを継続して上達していこうと思った時1番難しいのが初心者の壁を越えることだと思っています。
こんな経験はないでしょうか?「全然上手くいかない…他の人に比べたらダメダメだしやめちゃうおかな…」心が折れる瞬間って誰しもありますよね。僕はそこで折れて作曲は辞めちゃいました
初心者の間ってやってやるぞ!という勢いだけで結構いけるんですよね。ただ段々と知識や技術が身に付いてくると周りと比較して自分が劣ってる事に気がつくんですよ(はじめたてだから当たり前なんですが)ここで負けてしまって辞めるのか、一踏ん張りして乗り越えるのかが上達する人としない人の違いだと思っています。「劣っていることに気が付けるのは自分が上達してきた証拠!!」と捉えていきましょう
それでは良いミックスライフを!