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ドラム音源を生ドラムっぽくする方法【ドラムのミックス】

 どうも、さぶろうです。最近は沢山の方から依頼をいただけるようになって嬉しい限りです。ありがとうございます。

 さて、千差万別の依頼者から届くのは千差万別の音源です。どれも素敵な楽曲なのですが、どうしても差が出てしまうのは音源のクオリティ。特にドラムはその違いが顕著にある気がします。安っぽいベースは低音支えに埋もれさせてしまえば気にならないのですが、ドラムは前に出してリズムの主役になってもらわないとですからね。

 やはりミックスし終わって仕上がりがかっこよくなるのは圧倒的にレコーディングされた生ドラムです。

 生ドラムとドラム音源の違いってなんなのだろうと色々考えた結果「音の厚み」なのかなという結論に至りました。

 なら「音の厚み」ってなんやねんと試行錯誤してきました。EQで中音域をあげてみたり、コンプレッサーでアタックを潰してみたりと色々試してみましたがどれもぱっとしない。

 そしてふと気が付いた一番の違いは「録音してる空間じゃね?」ということです。

 ドラム音源にもROOMマイクが存在するのですが、響きが生ドラムに近いなと思えるのは正直BDFだけかな~と。ROOMの音量を単純に上げていくだけだと音像がぼやけていくだけでいまいち上手くいかないんですよね。

ならばすべきことは1つ!!録音している部屋を疑似的に作ってやるんだ!!

ということで登場するのが「ルームリバーブ」です。

 僕は現在UADのLexicon 480L Digital Reverb and Effectsを使っています。wavesでいうとTrueVerbですね。(僕もずっとつかってました、Studio Aプリセットがお気に入りでした)

 よくキックやスネアなどリズム隊にリバーブはかけてはいけないといわれますがそんなの関係ねぇ!!

 では具体的に見ていきましょう!!

こちらがドラムにセンドでかけているルームリバーブです。

プリディレイ:32ms

リバーブタイム:0.96s

 という設定です。プリディレイはアタックに被らないようにかつアタックが抜け過ぎないように調節しています。リバーブタイム(サイズ)は再現したい空間が小さければ短く、大きければ長く、曲によって変えています。

 これをキックやスネア、ハイハットなどに薄くかけていきます。あまりかけすぎるとリズム感が無くなるので、キックの余韻がいい感じに厚くなったなと感じるところで調節して下さい。

 ちなみにこのルームリバーブはボーカルやギター、ベースにもかけます。同じ空間にしたいのでね。ピアノやストリングスにはプリディレイを15msくらいにしたものをかけると自然に奥に引っ込み、かつ後ろで存在感を出してくれるのでわけています。

 そしてもうひとつ、ドラムをまとめたステムトラックにプレートリバーブをセンドでかけます。

プリディレイ:42ms

リバーブタイム:1.2s

 という設定です。ルームに比べて響きが濃いのでプリディレイ遅めです。リバーブタイムもあまり長くしません。先のルームリバーブよりもこっちの方がドラムの厚みを出すのに一役買ってくれますが調整はしっかりしないとわけのわからんドラムになるので注意です。

 他にもルームリバーブを直接インサートしてしまうという方法もあります(UADのOcean Way Studiosをインサートしてよく使ってました)こちらは無料音源など音源がかなり安っぽい場合の荒技ですが結構それっぽくなります。

 以上がドラム音源を生ドラムっぽくする方法でした!!

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