ミックス/マスタリング解説2(キック・スネア編)
今回からドラムについての解説記事です。参考音源はこちら
まずはキックからいきます
Transient Master→F6→Air EQ
【代替案】
アタックを強めるコンプ→C4→Q10
ダイブ!!はBPMも速い爽やか系ロックですので、キックの音作りはなるべく軽やかにしようと心がけました。今回はリズム感を作っていくためにTransient Masterでアタックを強めましたが、動画版ではwavesのVcompを使ってアタック増強をしてました。F6とAir EQではベースと被る50-200Hzを削り、ビーター音が強くなりすぎたので3.2kHzを削っています。なぜF6とAir EQに分けたかというと、EQのみで削ると音が軽くなりすぎるからです。動画版ではそこが反省点だったので今回はちょっとべチャっと感を強めるためにダイナミックEQを使用しています。低音を削るのではなく潰すことでベースなどとのかぶりを防ぎつつ存在感を残せます。
次はスネアです
Transient Master→F6
【代替案】
アタックを強めるコンプ→C4
軽やかにアタックを強め、F6で100Hzの低音と400Hzの中音を潰してかぶりを防ぐという布陣です。スネアは特に中音を潰すといい結果が出ることが多いので良く使っている手です。
余談なのですが、今回のミックスにはwavesのF6を沢山使っています。今まであまり使えていなかったのでちょっと本腰入れて使ってみようかと試したらかなりハマったという感じです。ダイナミックEQは普通のEQとは音の質感とかが違いますので用途によってはとても便利になるかなと。
そんな便利なダイナミックEQですが、Sonnox Oxfordという有名なメーカーから(この記事を読みに来るようなマニアックな人たちならまぁしっているであろう)ダイナミックEQが出ています。なんと今なら32400円が8000円にセールされているので興味ある方は購入されてはいかがでしょうか?僕はふと気づいたら購入ボタンを押していました。七不思議ですよね。