ミックス/マスタリング解説2(マスタリング編)
解説シリーズ2ラストはマスタリング編です。参考音源はこちら
FG-Red→Pro-Q2→Ozone6
【代替案】
Rcomp→MSにわけてREQ→C4
全体のアタック感を揃え、さらに分離感を高めるためにアタック遅め、リリース最速のコンプをかけています。特に今回の曲では疾走感やリズム感が重要になってくるので深めにかけています。アタックタイムの調整はキックのアタックがいい感じに出てくるところを目標にしました。
次にMSEQですが、ミックスの段階で結構横に広げられていたので軽めに処理しています。100-200Hzを上げて低音を補強し、300HzのSを上げることでスネアの存在感や広がりを出しています。400-500HzのMを上げてSを下げることでスネアとボーカルをしっかり分離します。900HzのM, 1.8kHzのSを下げているのもボーカルが聞こえやすくするためです。また、5-7kHzを上げることで曲の天井が上がった感じがしてダイナミクスが出ます(多分)
Ozone6はマルチバンドコンプのみの使用で、アナライザーを見ながら飛び出ている音域を軽く潰します。
VTM→Rcomp→bx-digital2→invigible limiter
【代替案】
テープシミュレーター→Rcomp→MSにわけてREQ→L3
VTMで煌びやかにし、Rcompで全体をまとめて軽く潰し、MSEQで最後の調製をしています。細かい仕上げになりますがやるかやらないかで印象は全然違いますね~
最後はマキシマイザーで潰して完成です。
以上でミックス/マスタリング解説2は完結となります。前回の解説記事とは違ってバンドサウンドの曲でしたのでまた参考にしていただければと思います。
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